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寝屋川の窓間/内出窓

Madoma/Uchidemado in Neyagawa

基本設計+実施設計:PERSIMMON HILLS architects

現場監理:円坐設計

用途:専用住戸

専有面積:90 ㎡(×5住戸)

構造:RCラーメン構造

施工:長尾工務店

写真:長谷川健太

principal use:private residence
total floor area:90 ㎡ x 5
structure:RC

construction:Nagao-Koumuten

photo:kenta hasegawa

団地の豊かな外部環境に寄り添うように住戸の窓辺をアップデートする提案である。

<<ニコイチについて>>

大阪府住宅供給公社が行う「ニコイチ」という改修プロジェクトの一環で、2017年に行われたコンペにて我々のアイデアも採用された。「ニコイチ」とは45㎡の2戸をつなげ、90㎡の空間を創りだすリノベーションのプランで、子育て世帯などの若年層の居住を目的とする。古い団地の運用のため、水回りなどの更新が必須で、事業性を優先し、ローコストな提案が求められた。

<<窓間と内出窓>>

窓辺自体が拡大して、人の居場所となる「窓間」と、窓辺に物や行為が集まる「内出窓」によって団地の豊かな外部環境に寄り添う生活の場を生み出す。「窓間」は畳窓間、寝窓間、縁側窓間、腰掛窓間、出入口窓間の5種類を用意した。畳窓間と寝窓間は床から1段上がり、窓に向かって低くなる勾配天井によって生まれる重心の低い空間で、カーテンで仕切ることで部屋のようにも大きなワンルームとしても使える場である。「内出窓」は収納とセットになり、既存の窓枠に取り付け、アクティビティや物の置き場所を生んでいる。洗面内出窓や収納内出窓、机内出窓の3種類を設けている。これらの組み合わせによって住戸のバリエーションを生んでいる。

 TYPE A:

窓間を多く取り、大きなワンルームともとれる空間としている。子育ての最中でも保育園や幼稚園に通う子を持つ世帯が楽しめるような空間としている。

TYPE B:

内出窓を多くとり、大きな白いワンルームのLDKと、団地の既存仕様を生かした部屋に内出窓によってキャラクターをつける提案である。住人が持つ家具や物などが目立つ、スタイリングなどを楽しみたい住人像の住戸。

TYPE C:

もともとの住戸間を窓間でつなぐ縁側窓間を持つ住戸。団地の既存仕様を生かした部屋に内出窓を足しており、AとBの中間のようなバリエーションを生み出している。

香里三井団地という起伏によって生まれた、窓辺から見える景色の良さと豊かな外部の緑環境を最大限住戸でも楽しめる提案であるが、状況が違えばまた新たな窓間や内出窓、あるいは出窓があるように思う。