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道の駅のだ「ぱあぷる」

Roadside station Noda "Purple"

用途:道の駅(商業施設)

敷地面積:6,814.40 ㎡

建築面積:1,323.38 ㎡

延床面積:1,288.44 ㎡

階数:平家

構造:商業棟 鉄骨造、トイレ棟 木造

構造設計:円酒構造設計

設備設計:ZO設計室

照明設計:杉尾篤照明設計事務所

サイン設計:Bushitsu

施工:プライム下舘工務店

​写真:中山保寛

岩手県野田村の道の駅の移転計画です。以前の道の駅は三陸鉄道の駅に直結しており、隣地に産直が別棟で運営されていました。震災復興の中で三陸道が開通したことから、IC のすぐ横に移転し、産直と道の駅が一体となった野田村の新しいゲートウェイとなる場所を計画しました。 

 

計画地は前面道路との間に県の土地が介在しており、南側のアプローチが取れない状況でした。そのため、建築を前面道路に沿って横一文字に配置し、駐車場を脇道から引込んだ奥に設ける計画としました。

道の駅は鉄骨造の商業棟と24時間稼働の木造のトイレ棟に分棟し、間の軒下が敷地南北をつなぐ広場となっています。

 

野田村では現在でも茅葺の曲家が活用されており、野田村の特徴的な風景の1つです。

その曲家を参照し、立面方向で棟・屋根・下屋の要素に分解し、それぞれの間に隙間を設け、光が入り視線が抜ける、「透明な曲家」を目指しました。

構造は鉄骨造とし、運搬コストを意識した8m×8mのラーメンフレームから、四周に4.5mの片持ち梁で庇を出す構成としました。壁は全て非構造壁とすることで、計画の変更や更新も可能です。

ハイサイドライトは、食品も扱う室内への直射日光を防ぎつつ、室内を明るくします。

頂部の塔屋は緩やかなカーブを描いて周囲の山並みに呼応しています。

 

断面構成が反復することにより、水平的に広がる軒下空間と、50mの細長いワンルームのホール空間が生まれます。勾配のついた天井は木のルーバーで覆われ、空間の広がりを感じながらも、買い物や飲食、様々なイベントが1つ屋根の下にいる感覚を生み出しています。

中央にレジとインフォメーションが合わさった大きなカウンターを設置し、そこから東に飲食関係、西に物販関係、その奥に裏方を配置した分かりやすく可変的な構成です。

片持ちで張り出した周囲の下屋の庇下に、水回りやバックヤードといった機能的な諸室を配置しています。

 

商いとは身体的な喜びを交換することから始まり、そこに楽しさを見つけます。自らつくった野菜を売買する、この町で作ったワインや塩を売買するという村のみなさんの身体から生み出された喜びが交換され、村の楽しい場をとして育っていきます。完成後、このホールでは映画の上映会や音楽イベント、紙芝居といった様々なイベントが行われ、単なる商業施設というより村のゲートウェイとして、みんなが集う場として活用されています。

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